約束

   8月のこと。
   幼なじみ何人かと会食した。その中のひとりが、
  「久しぶりに、まとまった仕事ができてリッチになったから、来月下旬そっちに行く
 よ。 好きな料理屋 予約しといてくれ。」
   そう言ってくれたのだ。
   でも酒の席だし、忘れるだろうな、、、と思っていた。
   しかも、24日から4日間、携帯電話の通信が出来なかった。シムがどうので。
   通信可能になったのは、28日。するとあちこちから着信が入っていた。
   その中に、しっかり約束の君の着信が記録されていた。しかも1度だけ。通じなかった
   から、ショートメールも入っていた。(ラインの交換はしていない)
  すぐに連絡した。覚えていてくれてありがとう、と。
  で、10月初めに車で来てくれることになったのだが、覚えていてくれたことが驚きだ
   し嬉 しい。
   高級な料理屋でいいというけれど、こちらは手打ち蕎麦が美味しいから、蕎麦でいい。
   約束を忘れなかったこと、それが何よりの感動だ。
         
                                                                ◯

ほっとしてカニ

DSC_0187.JPG

 

   熱があって、喉も痛いし、鼻水も。
   念のため、買っておいた、検査キットを使ってみたら陰性。
   でも熱は夜になると38度になる。
   2日続いたので病院に行って検査してもらうと、ただの風邪と言われた。
   途端に元気が出て、昼はがってん鮨で食べて、帰りに毛ガニも買った。
   夜に食べるために。
   インフルエンザかも、、、と思っていたから、ほっとしてカニになった。
   それにしても病院は人だらけだ。
   不思議な事務員がいた。受付からカルテを各部署に持っていくのだが、
   透けそうにうすいグレーのズボンをはいていて、それが肌にピッタリし
   すぎて、しっかりVのパンツラインがみえるのだ。
   その人がキュキュとリズミカルに歩くたびに私の目も動く。
   これって私だけか?と周りを見ると、何人かの男性が目を動かしていた。
   とっても不思議に思ったのは、くっきり線がでてること、本人は気がつ
   かないのだろうか。知ってるよな、、、だってあの薄さにあのピタリ張
   り付きズボンだぞ、、、
   出来ることなら、彼女の真意を聞いてみたかった。
   「だって病人ばかりでしよ。暗さをちょと飛ばしてあげたいの」
   なんて言ったら最高だけど、それは美女に似合うセリフだな。
   残念なことに彼女は美女じゃなかった。
                                      。

これいいセリフ

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   つかこうへいが晩年にとてもいいセリフを言った。
   「思えば恥の多い人生でした」
   このセリフ素敵だ!と友人に言うと、それ斜陽で太宰が言ってるよ、
   と言うので、
   ますま すその言葉が好きになった。
   「私も臨終の一歩手前で、"思えば恥の多い人生でした、"と言う!」
   そう断言すると、
   友人は笑いながら、
   「どうぞどうぞ。周りの人はみな、そうでしたねえ、と頷くでしょう、」
   って、なんだ、そりゃあ! それじゃお笑いじゃないか。
                                                .
         ◯


馬里邑れいの本

馬里邑れいのオフィシャルブログ。馬里邑れいのプロフィールと日記、馬里邑れいによるオリジナル小説の投稿など。

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