なかなかです、

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本を読むのが面白くて、ネットで中古本買ったりしているのだけれど、おー、と感心するほど読みごたえがあったのが、「半グレ」フィクションとはとても思えなくて、一気読みができた。その道を経験しているのでは、、、だからこれだけの主人公がかけるのでは、と思ってしまう。嘘っぽさが皆無だった。もし想像と取材だけで書いているとしたら、相当に才能がある人だ。私はこの作家はヤクも経験しているのでは、と思ったりする。
以前、本屋で立ち読みしていて引き込まれて買った本があった。ある小さな賞を取った女性なのだが、K大学の医学部を主席で卒業し、開業した内科医の夫は、捕まりはしないものの薬物依存症で、その内容がリアル過ぎて引き込まれ、私は彼女宛に出版社に感想の手紙を書いた。
すると、会いたい、という返事が来て私たちは東京の外れで会った。彼女は小説は一冊書いたきりだった。聞くとやはり小説は事実だった。それ以上に驚いたのは彼女はひとり、ひと間しかない日の当たらないアパートで暮らしていたことだ。「病院は取り立て屋に取られたの」薬物のせい、、、と思ったが、そうではなく、薬物の過剰摂取で医者の旦那は亡くなったが、世間知らずの秀才息子は社会人になると、お金を借りまくって使い、人にも毎日のようにおごり、あっという間に1億以上借金は膨れたのだそう。
で、家は取られ、借金は残り夜逃げしてひっそりひとり暮らしているのだと言う。
家族四人で暮らしていた頃の話を聞くと、お札がカメの中にたくさん入っていて、子供たちは自由にカメから札を取り出して使ったりみんなに奢ったりしていたのだそう。

長男は、僕の家はカメからお金が沸いてくると思っていた、と大人になっても本気で言ったのだそう。聞けば聞くほど、家族と距離を取って、有名どこの大学を卒業し、事務所を開いている次男以外、浮世離れし過ぎている。彼女の家族は性格はみんないい。でもなんだかへんだ。薬物依存性の夫を尊敬している彼女は、「だって医者としての彼の腕は最高ですもの。看護婦たちもみんな慕ってました」昼は弁当など持参せず、「鰻でもなんでも看護婦たちの好きなものをご馳走してあげたのよ」ってやさしい少女のように言う彼女に私は頷きながら、幸せな家族なのかもしれない、と思ったのでした。その後も何度か彼女に会ったけれど、豪邸から日の当たらないアパートで暮らしても、いつもにこにこしていて、私はこの人に会えてよかったな、と思ったのでした。


半グレの作者にも会ってみたい。


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馬里邑れいの本

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