遠くから

 


新幹線に乗って、遠方から親戚が来た。
急に、「そうだ、旅に出よう」と思って、出て来たという。それはなかなかいいことだね、と私は笑った。Fちゃんは子供の頃から静か過ぎた。まるで私が男のこでFちゃんが女のこみたいだった。私は小学生の時から伝書鳩を飼っていて、肩に乗せて遊んでいた。Fちゃんは静かに読書していた。Fちゃんは秀才で医学部を受験し受かったのに、考えた末に、やはり血を見るのは怖い、と生物学の方を選んだ。現在は多分大学で教えているのだろう。
話を聞いていると、まあ、博学で恐れ入る。親戚だから血は混合してる筈なのに、隔たりが有りすぎだ。この頭脳で物書きだったら怖いものなしだったのに、神様は簡単に幸せにはしてくれない。なのにFちゃんは「知識は学べば誰もが得られる簡単なもの。大切なのは心。あなたはひとを育てる素晴らしい感性がある。教育者にもっとも必要な人」と現場の教育者に言われてびっくらだ。つい先日、書き手仲間に「あんたはもっとも教育者に向いてない人」と非難されたばかりだ。私も「そうかも知れないけど、塾生には好かれたよ」と言うと、「それは教育者としてではなく、単なる遊び相手、ま、人徳みたいなもの」と言われた。
人は様々な解釈をするものだね。
もちろん、Fちゃんの言葉はうれしい。でも書き手仲間が言うのもわかる。私には立派な見本は無理だ。少しギャンブルができて、きれいなものをみたら素直に感動していられたらそれでいいよ。


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