切手のない手紙

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7時に帰宅したらテーブルに可愛いい封筒が置いてある。「誰か持ってきたの?」と母に聞くと、ポストに入ってたと言う。「先生へ25年前の生徒より」と書いてある。誰だろう、と開けてみると名刺が入っていた。元塾生のS君だった。

「先生 お元気ですか。

突然の手紙でびっくりされていると思います。今から25年ぐらい前、先生にお世話になったSです。覚えてますか?
なぜ今、と思うでしょうが突然、先生と遊んだ小学生時代がフラッシュバックして、同時にあんなにお世話になったのに中学生になると足が遠のき、やんちゃボウズの道に走ってしまい「ありがとうございました」も言えず今に至ってしまった事が情けなくなりました。

「どうにかして先生に会いたい」といろいろ伝をたどり住所を知ることが出来ました。
すぐに出向きありがとうが言いたい、との思いから先生の自宅前まで行きましたが、緊張から玄関をノックする事ができず、そこでふと我に返り、「いきなり行っては迷惑だし失礼」と思いこの手紙を書きました。
もし一度だけでも対面が許されるなら、同封した名刺の携帯番号へ連絡ください。
先生にとって当時が苦い思い出なら連絡は不要です。
一緒に野球したり、スケートに連れていってもらったり、今でも鮮明に覚えています。
たとえ対面がかなわなくても元気でいてもらえたら、こうして手紙を書けただけでも嬉しく思います。
僕はあの頃の面影がないぐらい肥えてしまいました。

 

 

          先生の生徒より、乱筆、乱文をお許しください、

 

読み終わってすぐに電話した。「先生、声がきれいになった!前は太い声だったのに」とS君は言い「でも中身は変わってない。面白い」と笑いだし私たちは30分も話した。この手紙から察すると「実は先生がオレの初恋でした、、」があるのかな、と期待したけど新婚なのだそう。残念けど、これだけ年月が経っても忘れないでいてくれて嬉しい。あの頃のS君の同級生の男の子たちと近い内に会おうと約束した。私はあの頃のように超美人じゃないけど、がっかりはしないと思うよ、と言うとゲラゲラ笑ってた。
私は幸せ者だね。


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