興味あり

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「ね、3人で一度会ってみようか、」とFちゃんが言った。「いいよ、面白そう」と私は言った。途端にFちゃんは嫌な顔をし、「本当に会うつもり?」と表情を曇らせた。「うん、変わってないか変わったか、話してみたい」「変わってないと思う。人の性格はそうかわるものじゃない」と言い出しっぺは撤回しようとするがやはり会いたい。10年以上会ってない人だ。年賀状だけは来ていたので、私が電話してみた。「まあ、お久しぶりですね、先生」(私の教え子の母親でもあり、その昔は3人で食事をよくする仲だった)けれどFちゃんは彼女の高圧的な態度にしだいに疲れはて、友達をやめたのだ。彼女は育ちがよくて品のある美人で言葉もきれいだが、甘やかされて育ったのか自分中心の性格だ。キツくはないのだが自分を曲げないし時折皮肉も言う。例えば「先生のとこにこの白いバラは似合わないわ」と言って塾の外に咲いていたバラを優しい表情で切って持っていったりする。このう、私はバラが一番好きだから地植えしたんだぞ、と腹が立つが月謝を貰っている身なので「はあ、どうぞ、、」と言ってしまうのだった。そんな調子なので、いつかFちゃんとぶつかるだろうな、とは思っていた。「れいちゃんは平和主義だけど私はそうはいかない!」とFちゃんはとうとう切れた。その後なんとか仲直りさせようと、3人で食事したのだが、Fちゃんは食事の席で彼女と一言もしゃべらなかった。それはそれで凄いと思った。
「今頃3人であうってのは、れいちゃんはさ、どうせ物書き根性でどんな会話がかわされるのかとても興味があるんでしょ」
とFちゃんは渋い表情だ。うん正解だよ。Fちゃんがまた無言を貫いてしまうのか、気品とプライドのある彼女はどう対処するのか興味津々。


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馬里邑れいの本

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