320円

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東京のとある駅構内に立ち食いそば屋ができたので入ってみた。
店主を見た途端笑いだしそうになった。志村けんがやるラーメン屋のばあちゃんそっくりなのだ。店内には客が誰も居なくて大丈夫かなあ、、まずいのかなあ、、とちょっと心配。店の前にある券売機でいか天うどんの券を買った。たったの320円が気になる。
30秒もしないうちにどんぶりが来た。うどんはどうでもいいような麺だし、ゴムみたいないか天に、やっぱり320円だね、と納得だ。しょうがなく食べていると、サラリーマン風の客が入って来た。「いま帰り?」と志村けん風店主が聞くと、「そう、今日はくたびれちゃったよ。ミスがあってさ、」とサラリーマンは嬉しいそうにしゃべりだし、店主はにこにこ聞いている。ああこの店主、いい人なんだーと思った。いか天まずいので残そうかと思ったけど、サラリーマンの長い話をずっと聞いてあげているので、私も我慢してたいらげた。ごちそうさまでした、とどんぶりを戻すと、「ありがとうございました。またいらしてください」と志村けん風店主は笑顔で言った。
幸せな人なのかも知れない。うどんはまずかったのに、私もふんわりと幸せな気持ちになったから。


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馬里邑れいの本

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