長い友人

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高速で二時間走り、友人宅に着いた。年に一度行く。扇風機や衣類をみやげに。
彼女は足が悪いので何時間も通しては働けない。だから月に5万ぐらいしか収入がない。それで暮らしている。親が残してくれた家だから家賃はかからない。けれど電話もないから、私のサブ携帯電話を持たせている。でもほとんど使わないから、いつも基本料金で済む。今日、彼女は真面目な顔で言った。
K「私はまったく生産性のない人間なのに、どうしてれいちゃんにこんなによくして貰えるのか理解できない。私は生涯貴女に恩返しは出来ないのに」
私「なに言ってるの。貴方が東京に住んでいた頃、私が、これから行くから泊めて、ってどんなに遅い時間に電話しても絶対に待っていてくれたじゃない」
そう、最初に恩を受けたのは私の方が先だ。
K「そんなことで?」
私「あとは貴方の性格が好きだから」意地悪じゃないし、とても気を使ってくれるし。とても気を使ってくれる女の人はそうはいない。だから、私にとって大切な人だ。
K「私、れいちゃんに生かされてここまで来た。ありがとう、、」って、彼女は涙ぐんだ。私、生活の面倒はみてないけど、、。5千円とか1万なら何度かあるけど。「れいちゃん、トイレットペーパー買うお金がない」とハガキが来たので、トイレットペーパーと五千円送ったりした。
彼女の庭にはトウモロコシや柿が実をつけていた。種を植えたら育ったのだそう。にこにこ笑う彼女を見てると私も心が和み、眠くなったので昼寝してからおしゃべりし、笑いあってさよならした。


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馬里邑れいの本

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