宝の袋

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旅をするとか、楽しい予定があっても何日も前からワクワクしたりしない。その日がきて、すごく楽しかったら、余韻に浸り暫く幸せでいられる。旅から帰ったら現実が待っていてガッカリだ、と言う人たちと逆だ。私は感動したことを忘れることができない。どんなに重くても、宝の袋にしまいこんで、大切に大切に背負っている。それが私の生きている意味になるからだろう。何よりも大切な宝の言葉たちを連れて一緒に歩かなければ生きていけない。


「いままで仕事に間違うことなどなかったのに、この頃よく間違うようになって、、、何が原因があるのでしようね、、、」(強い人がうつむいたまま言ってくれたのに、その時の私は意味がわからなかった。目を閉じると、その時の情景は伏せた目まで思い出す。ティファニーのボールペン、今も宝物です)

「オレが、あんたを好きだと言ったら、信じるか」(16歳の不良少年の言葉。信じない、というしかなかったけれど、苦しそうな表情が焼き付いている)

「おれがこんなに幸せになれると思わなかった、、、」(これは17歳の不良少年。うどんが好きでよく花丸うどんに食べにいったね。うどんを一緒に食べただけでそんな風につぶやいてくれたのが嬉しかった。なのに君は今覚醒剤で捕まっている。悲しい。けどやっぱり忘れられない宝の言葉。瞳が澄んでいたし、男だけが持っている切ない表情をしていた)

「あなたの小説もエッセイもひとつも読むことができない、、、うまく言えないけれど、怖い」(なぜだろう、と思ったけれど繊細だからなのだろう。こんな言葉を口にした人はいなかったからやっぱり嬉しかった)

中学二年の時、脅迫状をもらいその悩みを一人の友人に打ち明けたら、「れいちゃんの周りをもううろつくな!」と一喝して助けてくれたこと。それからいじめられなくなった。

19の時に出会った彼女もすごい。彼女のたったひとつの行動で、ああこれだけの美しい人格者である彼女のためなら、何かあったときに、私の命差し出しても惜しくないな、、、と思わせた彼女の言動。

他にもたくさん閉じ込めている宝の袋。

宝の袋は映像も新鮮に蘇るだけ輝いていて、私は今日も生きていける。


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馬里邑れいの本

馬里邑れいのオフィシャルブログ。馬里邑れいのプロフィールと日記、馬里邑れいによるオリジナル小説の投稿など。

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