ウイスキー

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郵便局に勤めていた女性が面白い話をしてくれた。
とある親分が息子に郵便局の生命保険をかけた。けれども通帳から引き落としではなく、毎月20日に組の若い衆に現金を持たせてよこす。でもある月、若い衆が来なかった。次の月も支払いがないので、請求書を送った。すると親分は「ふざけんじゃねえ!毎月支払ってる!」と激怒した。データーを細かく調べても支払った形跡はないと伝えると、「責任者は説明にこい!」と怒鳴った。この場合責任者は局長だと思うが、局長は顔を強ばらせ「君が最初に担当したのだから、君が説明に行ってくれ」と言う。
仕方なくデータを持ってひとり親分の家に行った。いくら説明しても「ふざけんじゃない!こっちは払った!」と怒鳴る。らちが明かずに帰って来たが、後日また親分から電話が来た。今度は「局長に来るように」と言った。局長は緊張の余り身体を硬直させ、「何かされたらどうしよう、、、」とつぶやくと、うなだれて出かけた。
しかし、帰って来た局長は高級ウイスキーを手にしていた。「これを持っていけ」と未払いの保険料とウイスキーをよこしたのだという。2ヶ月分の保険料は若い衆がくすねていたのだという。
しかし、親分は決して謝らなかったという。ウイスキーが、ゴメン、の代わりなのだろう。くすねた若い衆はボコボコにされたのか気になって聞いてみると、「それは知らないよ」と彼女は言った。そうだよね。わざわざ聞きにいくわけにもいかないし。
他にも面白い話がないか聞くと、
「毎日1円切手一枚だけ買いに来る男がいた」
「1円切手一枚だけ?!」
「で、買った後で必ず威嚇するような目で局員を見回して帰った」
「すごい暇な人だねえ!」と驚くと、「と言うより迷惑」
「どこの世界も驚くことがあるもんだねえ」
「そう、郵便局員はいいねえ、と言われるけど、大変なことも多々あるさ」と笑った。


 


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