バラの庭

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母とバラ園に行った。
バラはきれいだ。香りもいいし、見とれてしまう。
母はゆっくり歩く。歩調を合わせるのが大変なので手を繋いで歩いた。すると私もゆっくり歩ける。幼児と歩いている気分だ。こんな風に、私が小さい頃は母に手をひかれてあちこち連れていってもらったのだろう。年々母の身長が縮んでいくような気がする。3歳児ぐらいになっちゃいそうだ。母は無口なので楽だ。バラを見ても「きれいねえ」というだけで、ほとんど無言で歩いてくれるし、夜に出かけても何も詮索しない。ただ夕飯の支度をしていかないと怒るだけだ。
今頃になって、親孝行しなければ、と思う。と言っても、どうしてあげたらいいのかよくわからない。酒が無くなれば酒を買いに行き、鰻が食べたいと言われれば連れて行き、私は鳥重にし、「どうして鰻にしないの?」と問われても曖昧に笑うだけ。二つぐらいしか孝行してない。逆に母にまだ世話になっている気がする。洗濯物を干してたたんでもらえる。食後の後かたずけもしてくれる。アンジーの餌もあげ、絨毯の掃除もしてくれる。それに、「お茶」と言うだけで、すぐにお茶が運ばれてくる。しかも嬉しそうな笑顔つきで。母親ってありがたい存在だ…と思う瞬間だ。他人に「お茶」とは言えない。社長でもあるまいし。

長生きしてもらわないと。年月をかければ、そのうち親孝行できるかもしれないから。


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馬里邑れいの本

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