祭りだけれど、風邪ひいた

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年に一度の恵比寿祭りがあった。
私は余り興味がないのだが、毎年Kちゃんに誘われて行く。彼女は五千円で家内安全と無病息災を願ってもらう。お払いを受けている間、私は違うことを考えている。競艇いきてー、とか。で、いつものコンピューター手相占いをする。
「あなたは、人生の深淵を探ろうとする精神が人よりも旺盛な性格。愛情面でも常に情熱的に真実を求めてゆくタイプ」アドバイスは、「あなたは鋭い直観力のため自己過信に陥る危険性があり注意。生まれもったあなたの温かさと優しさで人に接し、他人のいうことに耳を傾ければ運気大きく変化し、まれにみる幸せを獲得する」そっかー、競艇の事など考えず、直観力に走らずに人類愛に燃えろと言うわけね。うーん、難しいが、まれにみる幸せのためならば。と気をよくして屋台を見て回りリンゴ飴やたこ焼きを買い、ラーメンを食べた。「まだ時間あるからパチ行こう、」とKちゃんがいうので、寄る。と、十分もしないうちにEちゃんから電話が入った。「何してるの!早く迎えに来て。恵比寿祭りに行きたいから」えっ…ええっ…私、断った筈だ。毎年Kちゃんと行くことになっているから、ごめんと。

「だって、私一緒に行く人いないんだもの!」と勝手なことをいう。誰かと行って…私二度も行くのはやだ…さみいし…と本心を言ったのだが相手は引き下がらない。「じゃ、私はどうすればいいの!」と彼女は叫んだ。えっ、ええっ! なんだそりゃあ、と思ったところで、通じない。これが女の人の性格だ。私は押しに負ける。男の人の押しには頑として応じないが、女の人には負ける。筋道がなく喚くので、面倒になって折れることになる。

私の車は別の場所に置いてある。KちゃんはAKBが出ている。帰ろうとは言えない。それにまた、恵比寿祭りに行くとも言えない。ばかじゃね、と言われるだろう。仕方なく、「私スロットでないから。帰るね、大丈夫、ひとりで散歩しながら私の車んとこまで行くよ」と言ってさよならする。車まで歩いてゆうに20分はかかる。外は寒みぃー。とぼとぼ歩きながら、これは現実ではなく夢…と思いこませて黙々と歩く。

で車にたどりつき、そなままEちゃんを迎えに行き、また恵比寿祭りに行ったのでした。

夜は更け、11時になり、風邪をひいてしまったのです。今年一番の寒い夜でしたから。

 


昔の仲間

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九州の福岡で暮らす書き手仲間が音頭をとって、昔の仲間たちと東京で落ち合った。
福岡、静岡、神奈川、東京二人、と私の6人で毎年11月に会う。女二人、男四人、全員独身の身だ。
福岡が和風の店の予約をとっていて、豪華な料理が次々と運ばれてくる。すべて福岡のおごりだ。十万近いだろう。そう、私を除いた5人は超資産家の家で育った。何十億の世界だ。静岡が一番か。敷地二千坪に広い屋敷が建っている。女子大に通っていた彼女のアパートに実家から送ってくる日本茶は100グラム五千円だそうで、旨すぎた。
で、一人が言った。
福岡「れいさんは将来どうするの?これからお母さんの介護などで金かかるよ。ないんでしょ」
私「ない、母の老後の事など考えたこともない」
福岡「ほらね。貴方だけだよ、いい時に働いた金みんな使っちゃって、今は細々なんでしょ」
私「よく知ってるね!」
東京「みんな知ってるよ」
福岡「確かに現在もコンスタントに仕事依頼あるのはれいさんだけだけど、貧乏なのもれいさんだけだよ」
私「あはっ、ホントだね、あはっ、」
福岡「笑ってるとこが凄い!」
この会話は金持ちが私をバカにしている訳じゃない。私を本当に心配してくれるのだ。五人とも正直で暗い人なのだ。超お金があっても自慢もせず、なぜ暗いのか、私には理解できない。
私「じゃ、東京さん、一億ください。そのぐらい痛くもないでしょ」
東京「なんの意味もなく一億はあげられない」
東大仏文卒「じゃ愛人にしてもらったら?」
私「それでどうでしょう?」
東京「愛人なんていらない。乃木坂46で十分だ」
私「そっかー、じゃ私は将来母の介護で路頭に迷うわけね」

東大仏文卒「なんか、全然悩んでない声質」

悩むわけないでしょ。その時はその時、としか思わない性格だもの。

福岡「おれ、れいさんが母親の介護で苦労する姿みたくない」

そこまで言うなら金をくれ、でしょう。

東京「そうだな。わかった。もし貴方のお母さんが入院したり施設に入ったりしたら、毎月送金してやるよ」

私「え、ええっー!」

東京「おれが生きてる間だけだけど。おれ、長生きしそうにないから、途中で打ち切りなるかも。そしたらごめんね」

私「それで、充分です…」

福岡「東京は嘘言わない奴だから、約束は守ると思うよ」

私「それ、信じていいですか…」

東京「いいよ」

かくして、こんなに簡単に私は将来、母の介護のお金の心配がなくなったのでした。

いいのでしょうか。半信半疑だけれど…。フツーの人々にこの話をしたら、「あるわけないだろ」と一蹴されましたが、何故か書き手仲間が純粋に見えてくるのでした。


じやーん、重版

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嬉しい。「感動は人生の成功を呼ぶ」インタビューして書き上げた本、重版がかかった。久々に印税がはいる。
嬉しいのでいろんな人に奢ると言ってしまった。足りるかな。記念にダイソンの掃除機と通販の充電式草刈機だけは買いたい。
久々のキュンとする幸せだ。こうなると、書きたい意欲もグッと増す。
「不良少年の恋」早く仕上げたい。カラオケボックスで書く(パソコン打つ)楽しみを知った。飽きたら歌を歌って一休み。四時間いて、たったの千円。個室だから原稿も進む。
今年の初めに、確か仕事に意欲を燃やす、と書いた。花丸になるかも。



馬里邑れいの本

馬里邑れいのオフィシャルブログ。馬里邑れいのプロフィールと日記、馬里邑れいによるオリジナル小説の投稿など。

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