その少年たち

DSC_0035.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日曜日に17歳の少年たち四人に庭の草取りと洗車をしてもらい千円ずつバイト代をあげ食事に連れていった。
実際には知り合い二人頼んだのだが、もう二人いい?と知らない子を連れて来た。二人とも定時制高校に通っていて、昼間は働いているという。
ランチは色々ついて千円のコースに近いランチにしてあげた。するとひとりが注射器をだした。私はびっくりしてしまった。ヤクか、、、と。それはインスリンというもので、食事前に打たないと血糖値が上がりすぎてしまうのだそう。で、なんだか静かな食事が始まった。10分ぐらい経った頃インスリンの子が突然うっ、と唸り顔が青ざめた。すると隣の子がすかさず口にタオルを持っていった。インスリンの子は嘔吐したがタオルがあり粗相しないで済んだ。他の男のたちが「大丈夫か、」と声をかけると、「平気だよ、」と笑顔を作っている。よくあることなのだそう。「医者に働くのは無理だって止められてるけと、おれ、後どのぐらい生きられるかわからないから、ちゃんと働いて欲しいもの買う」と明るい。「うん、家でじっとしてるより、働いた方がいいな、」と皆が明るく頷いた。
私は四人の会話を聞いていて心が和んだ。


バッティングセンター

DSC_0112.JPG
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時折、バッティングセンターに行ってみる。
こんなに暑い日でも闘志はわく。それは私だけなのか誰もいない。どれだけヒットするか、と構えるのだけれど半分もあたらない。投球マシーンもバカにしているのかワンバウンドできたりする。打てるわけがない。もう!とむきになって百円玉を次々投入する。70球あたりで汗だくになり、ギブアップする。いい運動になったけれど顔が真っ赤になった。やはりこの暑さの中で熱中すべきではなかった。明日からしっかり仕事しなければ。


脳波測定

DSC_0109.JPG 


スタジオミュージシャンをしていた歌手の歌を聞く前と聞いた後では脳波がどのように変化するのか、都内のスタジオで、実験することになった。
5人選ばれて、私はそのひとりになっていた。息子を音楽の道に進ませたいと望む教師の両親。小学生の男の子。実業家の明るい男性、そして私。
ひとりひとり、測定する先生と、スタジオの中で向かい合う。測定器を額と耳につけられて「まず2分間無の状態にしてみてください」と言われたが、頭の中で無、無、と言ってみたが雑念か取れない。じゃ大好きだった祖父のことでも思うか、と祖父の姿を思い浮かべたら、祖母も登場するし、祖母の茶飲み友達ま参加した。夢みてる訳じゃないのになんで?と自分の脳に疑念を抱く。
2分が長い。その後で、歌手の方が側で生で歌う。繰り返すこと3回。無になるのは大変だった。と言うよりなれなかったかな。
5人全員終了した所で、結果は1週間後に歌手の方に送られる。でも、ちょっと知りたいので珈琲を飲んでいた脳波研究所の先生に尋ねた。「ちょっとだけ教えてくれませんか?私、無になれてましたか?」先生はちょっと笑って、「一番いろいろ考える方でした。無からほど遠く、おそらく物を書く脳になっていて、想像せずにいられないのでしょう」それでいいのだろうか?「雑念が多すぎるのでは?」とも訊いてみたが、先生は笑っていただけだった。
私と真逆なのが歌手の方でしっかり無になれていたという。すごいなあ、だから歌が上手いんだ。



馬里邑れいの本

馬里邑れいのオフィシャルブログ。馬里邑れいのプロフィールと日記、馬里邑れいによるオリジナル小説の投稿など。

profile


書いた記事数:323
最後に更新した日:2018/07/15

selected entries

categories

archives

recent comment

search this site.

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>

others

mobile

qrcode